歯学部を卒業すると....

澤田則宏

2011年01月10日 16:13

一昨日,大学の後輩が医院に遊びに来てくれました.
歯学部を卒業した1年目のピカピカに輝く歯科医師達です.

歯内療法専門医の仕事を見てもらい,
その後一緒に食事をし,
歯科治療について,今後のことも含めて話をしました.


若いということはいいですよね.
私もまだまだ若いつもりでいますが,
やはり大学卒直後の20代とは違います.



私が卒業する頃までは,
大学を卒業すれば一人前の歯科医師として認められ,
世にでても,遜色なく歯科治療を行える,
そんな歯科医師を輩出するのが大学の役目でした.

でも,今は少し変わってきているように思います.
歯科医療も高度化し,大学で診る患者数も減り,
大学卒業後の進路が,
その後の歯科医師人生を大きく左右するように思います.



卒直後の数年間をどのように過ごすか,
これがとても重要だと思います.

今の歯科界は厳しい状況であると言われていますが,
しっかり治療している先生のところは,
やはり患者さんが集まってくると思います.
患者さんも良い治療を受けたいわけですから,
当たり前と言えば,当たり前のことですね.

卒後数年,大変な思いをしてでも,
しっかりした知識と技術を学んだ先生と,
そうでない先生では,10年後に大きな違いがでるように思います.

「若い時の苦労は買ってでもせよ」
という言葉がありますが,
良い先生の元で,しっかり勉強してもらいたいものです.

「給料はいりません.勉強させてください.」
と頼みこんだという話を以前聞いたことがあります.
そんな若い先生の話を聞くと,
やはり卒後の勉強が大切なのだと今更のように感じます.



私も若い先生達に負けないように,
今年も研鑽を積んでいきたいと思います.

新年から私の気を引き締めてくれた後輩達に感謝です.

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