「マイクロエンド時代のガッタパーチャ除去」
日本歯科評論6月号に広島の吉岡俊彦先生が「マイクロエンド時代のガッタパーチャ除去」を発表されています.
20年前にマイクロスコープを使い始めたころ,あるベテランの先生が「見えても取れないのだから,意味がない」とおっしゃって,マイクロスコープを否定されました.
当時我々が考えたのは,「見えるのだから取る方法を考えよう」ということでした.
その後,様々な器具が考案され,ガッタパーチャの大半は除去することができるようになりました.
しかし,さらに先に取れない部分があることもマイクロスコープでわかりました.
2007年に発刊した「誰でも治せる歯内療法」の中でも,コーヒーブレイク「ガッタパーチャはとれない」と書いてます.
イスムスや側枝に入ったガッタパーチャは完全に除去することが難しいのです.
でも,それから10年が経ち,技術も器具もどんどん進化しています.
以前は難しいと思われていたガッタパーチャもかなり取れるようになりました.
「取る方法を考えよう」という我々の考えは間違っていなかったですよね.
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